訪問看護ステーション単月黒字達成!次に取るべき行動は?

開設後、訪問看護ステーションで初めて単月黒字を達成するのは、非常に嬉しいことです。しかし、最初の単月黒字の達成は、稼働日数が多い事で達成している可能性が多いです。特に給与体系が、訪問件数に大きく左右されない法人(訪問件数や訪問時間によるインセンティブの割合が少ない法人)は、その傾向にあります。

黒字化した事で油断してはいけません。単月黒字化達成の後にすぐに確認したいのが、稼働率です。稼働率は、「(月の総訪問件数or月の総訪問時間数)/ 常勤換算数✕(各法人の損益分岐点を考慮して設定。目安は常勤一人あたりの訪問件数80〜90件or訪問時間数75〜85時間が理想)」で算出できます。

もし、稼働率を算出した結果、稼働率が70%〜80%であれば、スタッフにも余裕がある場合が考えられ、まだまだ今後売上が上がる可能性があります。逆に、稼働率が95%以上を超えている場合は、この先、訪問件数を大きく増やして、売上を伸ばすことは中々難しくなります。スタッフは目一杯訪問に囘っていて、その月の稼働日数が多かったために、たまたま黒字化した可能性も考えられるわけです。

今後も稼働日数に左右される可能性が大きいですし、これ以上一人あたりのスタッフの訪問件数を増やしたとしてもスタッフの疲弊のリスクにも繋がるケースもあります。ですので、スタッフ一人あたりの訪問件数を増やす以外に対策を考慮する必要があります。

新規にスタッフを採用する、新たに事業所をオープンするなど、長期的な戦略も踏まえて、対策を立てるなど考えていくわけです。 ですので、単月黒字化したら、次に取るべき行動は、すぐに稼働率を確認する。そして、稼働率次第で、次の戦略を立てていきましょう。

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