訪問看護ステーション職員の人数が少ないと赤字。その理由とは?
結論から言うと訪問看護ステーションはスタッフの人数が少ないと、赤字になる事は間違いありません。特に開設当初は、医療法人などで既に、訪問診療等を実施しているなど、既に潜在的な利用者様が存在している場合以外は、赤字になりやすいです。
平成20年度の訪問看護事業協会の調査ではスタッフが少ないステーションほど、赤字の傾向があると言われており、常勤換算3人未満のステーションの51.6%が赤字で、3〜5人未満で35.6%の事業所が赤字との事です。
スタッフの人数が少ないと変わりがききません。訪問ルートを組む際にも無理が出てきます。その結果として、移動時間が増えやすい傾向があります。移動時間が増えるので、訪問に周る効率が悪くなります。結果、収入源である訪問数は増えず、収益があがりません。
また、訪問看護で大切なケアマネージャーとの連携や、担当者会議への出席なども時間がなく、参加できない、連携が取れないとなると、地域の事業所からの評判を落とす可能性があります。
仮に、体力のあるスタッフが頑張って訪問したとしても、長くは続きません。万が一体調不良などで、休みが欲しくても、代わりに行ける人がいません。次第にスタッフも疲弊してきます。
緊急時訪問加算など加算を取っている事業所などでは、更に疲弊が増します。事業所の雰囲気も次第に悪くなり、スタッフ全体が不安になっていきます。そのような状態が続くと、結果として、スタッフの退職にもつながります。
ですので、開設当初から収支をみながら、計画的にスタッフを採用して行くことが大切です。特に最初のうちは財政に余裕があれば、スタッフが少し、多すぎて困ると言うことは、ありません。どのような基準で計画的にスタッフを採用していくのが良いのかは、大切なポイントがありますので、ぜひ一度ご相談ください。